歌舞伎役者の名前のアクセント
アナザースカイの尾上松也さんの回の冒頭で面白い話があった。
司会の今田耕司が「ふだん僕たちは”ま↑つ↓や”さん、”ま↑つ↓や”くんと呼んでるけど、正しくはどうなの?と話を振ると、「うるさいことを言えば」と前置きした上で次のような話をした。
少し調べてみると、他の歌舞伎役者でも普段テレビなどでアナウンサーやタレントが発音するアクセントと異なることがわかった。
要するに昔からそう呼んでるということである。知っているとなにかの役に立つかもしれない。
司会の今田耕司が「ふだん僕たちは”ま↑つ↓や”さん、”ま↑つ↓や”くんと呼んでるけど、正しくはどうなの?と話を振ると、「うるさいことを言えば」と前置きした上で次のような話をした。
- 正しくは「尾上ま→つ→や」です。(平板読み)
- 市川染五郎さんも「そ→め→ご→ろう」ですね(平板読み)
- 海老蔵さんもよく間違われてますが「え→び↑ぞ↑う↓」(びとぞが高い、中高読み)
- (中村)獅童さんは?って聞かれるんですけど、「し↑どう」さんです(最初にアクセントがある)
少し調べてみると、他の歌舞伎役者でも普段テレビなどでアナウンサーやタレントが発音するアクセントと異なることがわかった。
平板読み
平板読みというが、むしろ一番最後にアクセントあるような、しりあがりの読み方のこと。
- 尾上菊五郎:き→く→ご→ろう(平板読み)
- 中村雀右衛門:じゃ→く→え→もん(平板読み)
- 中村歌右衛門:う→た→え→もん(平板読み)
- 坂東三津五郎:み→つ→ご→ろう(平板読み)
中高読み
- 片岡仁左衛門:ご本人が中高と平板どちらも使っているとのこと
- 市川海老蔵:上でも書いたように、平板に読まれるが、「びぞ」にアクセントがあり最後を下げる「中高読み」が正しい
由来
なぜ平板よみをするのかについては、「歌舞伎役者の役名は先代から引き継ぐものであり、先代の発音をも引き継いでいるため」ということになる。要するに昔からそう呼んでるということである。知っているとなにかの役に立つかもしれない。