6月 2016

2016年6月29日水曜日

歌舞伎役者の名前のアクセント

アナザースカイの尾上松也さんの回の冒頭で面白い話があった。

司会の今田耕司が「ふだん僕たちは”ま↑つ↓や”さん、”ま↑つ↓や”くんと呼んでるけど、正しくはどうなの?と話を振ると、「うるさいことを言えば」と前置きした上で次のような話をした。


  • 正しくは「尾上ま→つ→や」です。(平板読み)
  • 市川染五郎さんも「そ→め→ご→ろう」ですね(平板読み)
  • 海老蔵さんもよく間違われてますが「え→び↑ぞ↑う↓」(びとぞが高い、中高読み)
  • (中村)獅童さんは?って聞かれるんですけど、「し↑どう」さんです(最初にアクセントがある)


少し調べてみると、他の歌舞伎役者でも普段テレビなどでアナウンサーやタレントが発音するアクセントと異なることがわかった。

平板読み

平板読みというが、むしろ一番最後にアクセントあるような、しりあがりの読み方のこと。

  • 尾上菊五郎:き→く→ご→ろう(平板読み)
  • 中村雀右衛門:じゃ→く→え→もん(平板読み)
  • 中村歌右衛門:う→た→え→もん(平板読み)
  • 坂東三津五郎:み→つ→ご→ろう(平板読み)

中高読み


  • 片岡仁左衛門:ご本人が中高と平板どちらも使っているとのこと
  • 市川海老蔵:上でも書いたように、平板に読まれるが、「びぞ」にアクセントがあり最後を下げる「中高読み」が正しい


由来

なぜ平板よみをするのかについては、「歌舞伎役者の役名は先代から引き継ぐものであり、先代の発音をも引き継いでいるため」ということになる。

要するに昔からそう呼んでるということである。知っているとなにかの役に立つかもしれない。