人工呼吸不要 京大、心臓マッサージだけで回復裏付け

2015年6月12日金曜日

人工呼吸不要 京大、心臓マッサージだけで回復裏付け

人工呼吸をせず、心臓マッサージ(胸骨圧迫)だけを行う心肺蘇生法の普及が、心停止した人の社会復帰数の増加に大きく貢献しているという調査結果を、京都大環境安全保健機構の石見拓教授や川村孝教授のグループが11日に発表した。日本は胸骨圧迫だけの蘇生法を学会レベルで唯一推奨している国で、その正しさを裏付けたという。
人命救助というと、必ず人工呼吸がセットになり、とくに異性への救助活動では心理的障壁になりかねない。

ところがその人工呼吸はいらないということが裏付けされた。

グループは、2005年から12年までに国内で心停止によって救急搬送された患者約81万6千人について、市民による蘇生の有無や種別、社会復帰の状況などを調べた。胸骨圧迫だけの蘇生を受けた人の割合は05年の17・4%から12年には39・3%に増加。胸骨圧迫だけで社会復帰できた人も、人口1千万人当たりの換算で05年の0・6人から28・3人に増えていた。
突然のショック症状により意識を失う人は非常に多い。

その命を救うためにとっさの救命活動を行うときにはまず心臓マッサージだけでもいいと認識しておきたい。

ただし、子供の心停止については人工呼吸が有効ともしており、場合により使い分けが必要になる。

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